口腔外科とは
口腔外科は、歯科の中の専門分野です。「歯を抜く・削る」にとどまらず、顎の骨・口腔粘膜・口唇・舌・顎顔面周囲の外傷・腫瘍など、広範囲にわたる疾患を扱います。
一般の歯科医院では対応が難しいとされる症例に対しても、口腔外科の専門知識と技術があれば院内で対応できる場合があります。当院には日本口腔外科学会所属の専門歯科医師が在籍しており、通常であれば大学病院への紹介が必要なケースも院内で対応できることがあります。
こんな症状は口腔外科へ
- 親知らずが痛い・腫れている
- 口の中にできもの(腫れ・しこり・潰瘍)ができた
- 2週間以上治らない口内炎がある
- 顎が腫れた・痛い
- 転倒・衝突などで顎・歯・口周囲をケガした
- 口が大きく開かない・閉じない
- 物をうまく飲み込めない
- 顔の左右で腫れ方が違う
専門歯科医師在籍について
当院には日本口腔外科学会に所属する専門歯科医師が在籍しています。大学病院の口腔外科的な処置を院内で行えることは、患者さんにとって「大学病院への通院が不要」「紹介状なしでアクセスできる」「急患にも対応しやすい」という大きなメリットです。
親知らず(埋伏智歯)について
親知らずとは
親知らず(第三大臼歯)は、20歳前後に生えてくる一番奥の歯です。顎のスペースが不足していることが多く、横向き・斜め・完全に埋まった状態(完全埋伏)で生えることがあります。
抜歯が必要になる主なケース
- 横向き・斜めに生えており、隣の歯を圧迫している
- 繰り返し腫れや痛みが起きている(智歯周囲炎)
- 隣の歯(第二大臼歯)の根を傷めている
- 親知らず自体が虫歯になっている
- 矯正治療の計画上、抜歯が必要と判断された
抜歯しなくていいケースもある
まっすぐ正常に生えており、噛み合わせに問題がなく、清掃も問題なく行えている親知らずはそのまま維持することもあります。抜くべきかどうかはCT診査の結果を踏まえて判断します。
難抜歯・埋伏歯への対応
神経に近い位置にある・骨の中に完全に埋まっているなど、難易度の高い抜歯にも対応しています。CTで事前に神経・血管・根の位置を正確に把握した上で、安全に計画を立てます。
口内炎について
多くの口内炎は1〜2週間で自然に治りますが、長引く口内炎には注意が必要です。2週間以上治らない口内炎は、他の疾患が原因である可能性があります。
口内炎の主な原因
- ストレス・睡眠不足・疲労による免疫低下
- 歯の尖った部分・合っていない補綴物による物理的刺激
- 細菌・ウイルス感染(ヘルペス性など)
- ビタミンB群(特にB2・B6)の不足
- 全身疾患(ベーチェット病・クローン病など)に伴うもの
原因によって治療法が異なります。自然治癒しない口内炎や繰り返す口内炎は、放置せずにご相談ください。
レーザーによる治療について
当院では、口内炎・小帯異常・歯肉や口腔粘膜のできもの・炎症部位の処置など、症例に応じてレーザー治療を活用しています。メスを使用する処置に比べて身体への負担を抑えられるケースもあり、患者さんの状態に合わせて適切な治療方法をご提案します。
レーザー治療が適応となる主な症状・処置
- 治りにくい口内炎の痛みの緩和
- 歯肉や口腔粘膜のできものの処置
- 小帯異常への対応
- 歯ぐきの腫れ・炎症への処置
- 外科処置時の止血・切開補助
※すべての症例にレーザー治療が適応できるわけではありません。症状や病変の状態を診査した上で、レーザー治療が適しているかを判断します。
治療の流れ
- 初診・問診・症状の確認
- 口腔内診査・CT・レントゲン撮影(必要に応じて)
- 治療計画のご説明(費用・リスク・期間を含む)
- 処置(抜歯・切開・縫合・病変の除去・レーザー治療など)
- 術後管理・抜糸(必要な場合)
- 定期経過観察
よくある質問
Q. 親知らずの抜歯は痛いですか?
局所麻酔を使用しますので、抜歯中の痛みはほとんど感じません。術後に腫れ・痛み・開口制限が出ることがありますが、多くは数日〜1週間程度で落ち着きます。処方された痛み止め・抗生剤を適切に使用してください。
Q. 抜歯当日は何を気をつければいいですか?
抜歯当日は、激しい運動・入浴(湯船)・飲酒を避けてください。出血が続く場合はガーゼをしっかり噛んで圧迫してください。それでも止まらない場合はご連絡ください。
Q. 顎が腫れて急いで診てほしい場合は?
口腔外科的な急性症状(顎の腫れ・開口困難など)は急患対応を行っています。まずはお電話でご連絡ください。
Q. 口の中にできものがあります。受診した方がいいですか?
はい、ご受診ください。口腔内の腫瘤・潰瘍は良性のものから悪性のものまで多岐にわたります。2週間以上治らない場合は特に早めに受診することをお勧めします。
口腔外科のご相談はお気軽に
「親知らずが痛い」「口の中のできものが気になる」「顎をケガした」という方は、まずご相談ください。院内でできることと、専門機関への紹介が必要なことを正直にお伝えします。